晴れた日はクロスカブに乗って

さいたまのクロスカブ(JA60)乗りが、行った先や美味しかったもの、地産品などを記録します。

吉川市の旅

2023/11/25

 今日は嫁さんが昼過ぎまでいないので、一昨日に続き埼玉制覇に出かけることにした。昨夜から寒気が入ってきているので、下はスパッツにジーパン、上は厚手タートルにボア付きレザージャケット、さらにハンドルカバーも装着した。

 この万全の態勢で向かう先は吉川市だ。

 吉川市は八丁堀にオフィスがあった当時、通勤の武蔵野線で毎日通過していた馴染みのある町。しかし吉川駅で降りたことはないし、目的を持って訪れた記憶もない。申し訳ないがナマズが有名なことくらいしか知らないのだ。

 じゃそのナマズ料理を食べに行ってみよう、と思ったのだが、ナマズ料理はほとんどが鰻屋さんで提供されているらしい。鰻屋さんに入るのはチト敷居が高いし、お値段も高い。本案撤回。代案で竹岡式ラーメンと円筒分水を巡る旅とした。

 竹岡式ラーメンは千葉の富津辺りがオリジナルと聞く。その流れを汲むお店が吉川にあるのだ。さらに円筒分水、富山時代に見に行った魚津市の東山円筒分水槽が本当にきれいで、こりゃサイトを立ち上げる方がいらっしゃるのもうなずけると思ったものだ。

多くの方が日本一美しいという、富山県魚津市の東山円筒分水槽

埼玉県にはこの円筒分水が3基ほどあるそうで、その一つが吉川市にあるのだ。

 さほど大きな市ではないので、まずは三郷方面へ向かった後吉川警察署で左折し、吉川市の南端から北端へ縦断するルートを進むことにした。

 このぐらい着込むと全く寒くはない。天気も良いので走っていて気持ちが良い。まずは市名標を訪れて挨拶。

快晴の下、市名標が輝いています

市章が「吉」と「川」の組み合わせなのは一般的だが、三角形にまとめたのはデザイン性ほんのチョッとだけ高し、かな。

 まず向かったのは新中川水管橋、中川を越えて越谷市に通じる歩道橋を兼ねた橋だ。その水道管には「なまずの里、吉川市」と大書されている。

けっこうな頻度で人や自転車が通ります

My Cubを降りて登ってみると、中川の水量が思いのほか多く、ゆったり流れているのが印象的だ。今日は好天だが台風の時など苦労された歴史もあったのだろう。

滔々と流れる、と言って良いと思います

 昔のメイン通りと思える駅西側を中川に並走する県道を走ると、青銅張りの装飾が残る商店や由緒ありそうな鰻屋などが何軒もある。道路が狭い上にダラダラと混んでいるのでバイクを停めて写真を撮ることができなかったが、その当時は中川を使った水運で活気があった雰囲気が感じられた。

 市街地を抜けさらに川沿いに北上すると、金野井分水工に至る。

市街地を抜けると筑波山も遠望できます

需要時期ではないので水は流れていなかったが、きちんと管理された円筒分水だ。春先は水が張られるのだろうから、その時期に再訪してみたい。印象が全然異なるだろう。

分水槽は水あってこそ、水の時期に再訪だね

 ランチの爺ラーメンは分水からほど近い。開店30分後で6割ぐらいの席が埋まっている。当方は竹岡式ラーメンである爺ラーメンにチャーシュー増し、さらに豚バラ丼をお願いした。爺ラーメンは富山ブラックを彷彿とさせる黒いスープに、やや細めのストレート麺。麺にスープが染みて黒っぽくなっている。これにチャーシューと貝割菜が載り、さらに生の刻み玉ネギが載っているのが特徴だ。

見ただけで美味しさが伝わってきますね

スープは見た目通りやや濃いめ。玉ネギと麺を一緒にすすれば、それぞれの歯応えが楽しく、それをスープがまとめ、口の中が幸せいっぱいになるのだ。豚バラ丼は予想通りの味だったので、次の機会はチャーシュー増し増しにして白飯が良いかも。これで900円、とても満足できたランチだった。

爺ラーメンさん、美味しかったです ありがとうございました

 吉川市、来てみると「吉」をもたらした「川」である中川と共に発展してきた町だったことが良くわかった。落ち着いた街並みも好感が持て、いつか電車で来て、日本酒で鯰のコースを味わってみたいと感じた町だった。

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