晴れた日はクロスカブに乗って

さいたまのクロスカブ(JA60)乗りが、行った先や美味しかったもの、地産品などを記録します。

白岡市の旅

2023/05/04

 昨夜は娘の婚家の両親と赤坂で飲んだ。帰りが早めだったのでスッキリしているし、天気も晴れて空気が乾燥しているので気持ちが良い。出かけよう。

 行先は白岡市。地図を見ると東北道が市の真ん中を南北に貫き、北側を圏央道がかすめている。従い間違いなく通ってはいるが立ち寄ったことは、う~ん、多分ない。調べてみると2012年に市になった埼玉県で一番若い市だ。市の西側にはランドマークたる「柴山沼」があり、東側には「下野田一里塚」なる史跡もある。さらに市内には、「伏越」という用水路の立体交差が9か所もあるそう。これらを回りつつ満10歳、小学4年生になった市を見に行ってみよう。

 岩槻から幸手に向かえば、すぐに白岡市に入る。

岡泉交差点手前はそこそこ混みます

岡泉交差点を左折しさらに市役所手前を左折、東北道を越えると市街地だ。市としては新しいが、それ以前は白岡町として存在していた訳で、それなりに古い町並みが残っていて落ち着いた雰囲気が感じられる。

 まずは「伏越」の一つ、「黒沼用水の伏越」に寄ってみた。南北に流れる黒沼用水が東西に流れる隼人堀川の下をくぐっている場所だ。しかし隼人堀川が水量は少なく草も茂っているし、その下を通る用水路が見える訳でもなく、ふ~ん、と自分を納得させなければならない場所だった。

背中側から来た黒沼用水が足の下を通り、向こうの柵の先に出ます

しかし同様の施設が9か所もある自治体は、さほど多くはないのだろうと思う。

 国道122号線を越え、柴山沼に向かう。元は利根川の一部だったそうで、今はフナ釣りの人や小さなお子さん連れファミリーの憩いの場。子供の日を翌日に控えこいのぼりが飾られていたが、無風の中デロ~ンと垂れ下がり、一部は尻尾を水面に付け、あまりきれいだな、とは思えなかった。

風があったらもう少し元気になるのかな?

それでも水辺を走る子供たちの歓声が聞こえるのは楽しいモンです。

 これで11時もすぎたので、BMしておいた「味楽来」に伺う。

渋い店構えの割にトンだ店名

 

白岡駅入口交差点」の人気ラーメン店の裏手にあり、地元のお兄さんが2-3人、すでにいい顔色に出来上がっている。当方はこの日のサービスランチである「モツ煮とメンチカツ定食」600円を頼んだ。ホントはモツ煮+イカフライを食べてみたかったのだが、百円玉2枚にイカフライが負けてしまった。

 配されたトレーにはモツ煮・フキの土佐煮・メンチカツ・お新香・味噌汁が載せられ、なかなかバランスの取れた内容だ。

メインのおかずが2点なのはウレシイ

モツ煮や味噌汁は熱く、メンチもナツメグが利いて揚げたて、旨い。量も無駄に多くなく、真面目に作っていらっしゃるのが伝わってくる、良いお店だった。

 お土産は市役所向かいにある「しらおか味彩センター」。地場物を中心に野菜や加工食品が並ぶ。白岡市はトマトが多く作られているのだが、当方は春菊・ミツバ・舞茸・ヒラタケを購入した。夜に春菊をお浸しで頂くと、香り高い、美味しい春菊であった。

この他に舞茸も キムチは宮代町産でした

 帰路、「下野田一里塚」に寄った。日光御成街道日本橋から11番目の一里塚だそう。土塁の中心に榎が植えてあるが、木そのものは植え替えられたもので、当時のものではないだろう。

遠くからでも見えたであろう一里塚、徒歩で旅する人の励みになったことだろう

夏日になった今日、木陰は気持ち良いです

木陰にベンチが置いてあったが、当時の旅人もこの木の下で休憩を取ったのかもしれないと思うと、昨日観た「せかいのおきく」のモノクロの人々が重なって感じられた。

 若い市と言っても土地の歴史は長い。史跡を残して伝えていくことは、今社会を担う人たちの務めなのだと思わせられた旅であった。

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