晴れた日はクロスカブに乗って

さいたまのクロスカブ(JA60)乗りが、行った先や美味しかったもの、地産品などを記録します。

蕨市の旅

2023/1/8

 蕨市は日本一面積が狭く、かつ人口密度が高い市なのだそうだ。また成人式発祥の地でもあるとのこと。明日は成人の日なので、発祥の地へチョッと行ってみることに。

ここより蕨市@R17

 冬のツーリングは寒い。極暖のスパッツ履いて、上半身は極暖を2枚重ねにして出かける。流山市の旅は曇りで寒かったが、今日は快晴なので気温も上がり、日差しも暖かい。

 まず目指したのは和楽備神社。明治44年に周辺の18の神社を合祀したのが始まりだそうで、意外と新しい。8日になっても参拝客がたくさんいるのは、それだけ近隣の人たちに親しまれているのだろう。境内に「ガチャおみくじ」が置かれているのは何とも今っぽい。

8日でも人出はあります

 南隣は城址公園となっていて、そこに「成年式発祥の地」を記念したブロンズ像が置かれている。

なぜかヌードの女性像

終戦直後の昭和21年に地元の青年団が催したそうで、蕨市では今も「成年式」と呼んでいるそう。同じ敷地にある式会場の市民会館で準備が進められているのだろうが、外からは全く見えなかった。

 続いては旧中山道沿いにある「蕨市立歴史民俗資料館」。太古の昔から太平洋戦争までの歴史をざっとかいつまんで紹介している。メインの展示物は江戸時代の蕨宿のジオラマ中山道日本橋から二つ目の宿場だったそうで、資料館隣には本陣跡も整えられている。

 ジオラマを見ると街道に沿って家々が立ち並び、その裏手には田畑が広がっている。本当に自然と一体の暮らしをしていたことがよくわかる。

それなりに見応えあるジオラマ

 太平洋戦争のコーナーには1トン爆弾の破片(手のひら大)が展示されていて、こんなのが破裂の勢いで飛び散ったのかと思うと、妙に生々しく感じられた。

 さてランチ。市民会館近くに戻り、「好新軒」で炒飯・ミニラーメン・餃子のセットを食べた。高齢のご夫妻でやっていらっしゃっり、あとで気づけば麻婆豆腐が売りだったようだ。やや小ぶりの炒飯、レンゲが店名入りの陶製なのが渋い。食べ終わり頃にアイスコーヒーも提供され、なかなか満足度の高いランチだった。

あとでアイスコーヒーも付きます

 旧中山道に戻り北へ向かう。蕨宿は堀に囲まれていたそうで、その堀を渡るのにはね橋が設置されていたとのこと。夜間に橋を上げれば不審者は宿場に入れないという仕組み。再現されたものがあるので見てみたが、橋の幅は30cm程度、堀の幅も2m程度。板を渡しただけ、の雰囲気。当時はこれで防犯の役に立ったのだろうか。

コンクリの蓋のところが堀だったのだろうか…

 最後はお土産用の魚屋へ。旧中山道から少しそれたところに「魚亀」という鮮魚店がある。刺身や寿司は無論、いろいろな総菜も充実。どれにするか迷った末、太刀魚の切り身とマグロのブツを購入。太刀魚はとても脂がのっていて塩焼きで食べたらとても美味しい。マグロも新鮮でこれまた旨く、雪菜の冷汁とともに日本酒が一本空いた。

太刀魚を塩焼きに。脂がノリノリ

 蕨市。小さい割に侮れない町、中身の濃い旅になった。

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