晴れた日はクロスカブに乗って

さいたまのクロスカブ(JA60)乗りが、行った先や美味しかったもの、地産品などを記録します。

Post-DS3

2023/07/09

 オーラを買った。DS3から乗り換えだ。DS3、もう2年は乗るつもりでいたが、いろいろ考えて9月の車検は通さずに買い替えを決めた。

AURA NISMOのカタログから

 先月から候補を探し始め、先週・先々週はディーラーをまわった(従いMy Cubには乗れていない…)。

 絞り込んだ候補はPeugeot 208 GT、Renault Lutecia、それに日産オーラだ。

 Lutecia。赤の塗色が美しく、かつ力強いエクステリア。ハイブリッドの加速感やアクセルオフ時の減速感も好ましい。市街地ならワンペダルで運転できそう。内装の白のアクセントがフランス車っぽくってオシャレ。しかし、アームレストがないのとシフトレバーが旧態然としたデザインなのは、どうも頂けない。

 208 GT。308からDS3と、12年の付き合いがあるディーラーゆえ気心は知れている。デザインは3車のなかで一番カッコいい。ものすごく好み。コクピットに座ると、小径のハンドルやドライバーを包み込むようなインテリアが車との一体感を感じさせ、ドライブへの期待感を高めてくれる。運転が楽しそう。ところが試乗時、緩やかな登坂でフルスロットルしてみたら、あら、チョッと非力かも? DS3はバッチリついてくるよ。8速ATが少し低めの回転を選ばせてる? これ大丈夫かな…う~ん。デザインは大好きなんだけど燃費はDS3と同じだろうし、点検や車検のたびに大きい金額出るし、やっぱ国産車かなぁ…

 オーラ。WEBで見る赤がきれいなので期待して行くも、展示してある実車を見るとのっぺりした暗い感じの赤。嫁が即「ない」と。

 この店の試乗車はNISMO、そちらも見せてもらう。色は黒。精悍な顔つきや赤のラインで引き締められたボディは展示車のAURAとは別物。嫁もこれなら悪くない、と。実際に運転してみるとモーターならではのリニア感、剛性の高さ、嫌みなく伝わってくる路面情報、そして上質かつスポーティーな仕上げの内装。どれもいい。さらに嫁が赤のアクセントの入るRECAROシートにしようという。標準シートより〇十万円も高いのに! もちろん当方に異存はない。DS3も買取店が提示した金額の90%ほどで下取ってくれ、かつ納車(9月後半になるらしい)まで乗り続けて良いという。値引きもRECAROシートがオマケになるぐらいまで頑張ってくれたので、これに決めた。

 Peugeot 308からDS3と12年フランス車に乗った。308に初めて乗った時に驚いた接地感、156PSを絞り出し、1,400rpmから最大トルクを生むターボエンジンの力強さ、サンルーフで明るい室内をシックにまとめるレザーのインテリアやシート、「ピッコッ、ピッコッ」と音が可愛いウインカー。当方にフランス車って楽しいでしょ、と教えてくれた先生だった。

特にお尻の形が大好きでした

 DS3 Darkside。ディーラーのショールームで初めて見た時にビビッときた衝撃。

日本では60台限定というマットの塗装が素晴らしかった

マットのザラリとした、まさにDarksideという言葉を具現化させた塗装と、上品にまとめられた内装とのコントラスト。ドアハンドルの3Dプリンタによるチタンの装飾もとてもオシャレ。

なんてオシャレ…

308に比べ小柄な分ホールド性の高いシート、3気筒で少し振動が強いものの、90km/hrから一気に140km/hrまで加速してくれるHN01エンジン。使い勝手はイマイチだけど、スペシャリティ感ある3ドア。誰も乗っていない一台に乗り込む時のワクワク感は、今も全くあせていない。

 フランス車との生活を終えるのは、正直さみしい。中学校の卒業式で、別の高校に進学する友達と最後の挨拶を交わした時に似た感情。60代半ばにさしかかり、新しいパートナーと大人のドライブを楽しむのが、308・DS3への恩返しになるんだと思う。

 ありがとう、308、そしてDS3。

AN059