晴れた日はクロスカブに乗って

さいたまのクロスカブ(JA60)乗りが、行った先や美味しかったもの、地産品などを記録します。

中国・南昌市の旅

2024/12/22-25

 今年2回目の南昌市訪問。サプライアさんの工場を、当方が勤める会社の品質保証と開発のメンバーに見てもらうのが目的。

 前回6月は上海から飛行機で南昌へ向かったが、今回は新幹線。上海-南昌は700kmほど離れている。東京から岡山までの感じ。乗り換えがなく、途中1駅にしか止まらない列車なら3時間ほどで到着する。飛行機よりも本数が圧倒的に多いし、日本からもネットで簡単に予約できるので便利だ。

 羽田出発は日曜の朝。武蔵浦和6時発のバスは客も道路もすいていて、1時間かからずに到着した。今回行くのは4人、2人ずつ2グループに分かれ、当方組はJAL、相手組はANAで出発だ。

冬の朝、お日様が低い位置で輝いています

 海外は初めてという若い開発のスタッフと一緒にチェックイン。フライト中は「もしも徳川家康が総理大臣になったら」を見て過ごした。

 飛行機はほぼ定刻に上海虹橋第1ターミナルに到着。地下鉄に乗り換え2駅先の上海虹橋列車駅に移動。新幹線の待ち時間に春雨スープと餃子のランチを食べた。

春雨スープと餃子のセット、油揚げ(?)の煮物もついてます

 新幹線は一等車(日本のグリーン車)でまぁまぁ快適なのだが、何人かが出発前からずーっとスマホで話している。しかも声がデカい。それは3時間の移動中途切れることなく、何をそんなに話すことがあるのだろうと不思議に思ってしまう。

 南昌西駅到着は18時過ぎで、迎えに来られたメーカーさんが即座に夕食のレストランへ案内してくださった。このレストランは前回も案内して頂いていて、敷地がぐるりと壁で覆われ、入口に布袋さんの像が待つ特別感あふれるお店だ。

入口に待つ布袋さん、部屋の中にあったら食欲なくなるかも…

 ANA組の2人を待つ間に南昌ローカルのビールを頂き、全員揃った後はやはり南昌で作られた老酒を頂く。数々の地元料理を頂く中で、一番印象に残ったのはキノコのスープ。何で出汁を取ったのかわからないが、そこそこの油が浮くのにスッキリした上品な味のスープで、飲み終えた後の充実感は最後の一品にして欲しいと思うほど。素晴らしかった。

絶品だったきのこのスープ、川魚の揚げ煮、老酒、大根のうま煮、羊肉のスパイス焼き どれも酒によく合う

 前日あれほど飲んだのに翌朝も普通に腹が減り、中国のホテルには必ずあるお粥を頂き、メーカーさんと丸一日のミーティングに入った。

 ランチには仕出しのお弁当を用意して頂き、レンコンのような歯ごたえの芋(もしくは大根の仲間?)の炒め物が美味しかった。

お弁当、薄めの味付けでなかなか美味しかったです

 夕方にミーティングが終わるとなんとまた夕食を用意してくださるそうで、昨日よりモダンな感じのオシャレなお店へ案内頂いた。

 ここでも南昌啤酒(ビール)をゴクリ、その後はお決まりの老酒。この地方の料理は辛いのや味が濃いめなのが特徴らしく、従い酒によく合う。10品目以上頂戴した中で気に入ったのは、水草(翻訳アプリで調べたが日本名は不明)の炒め物。シャキシャキした食感と薄い塩味が、他の料理を引き立たせてくれる。あ〜なんと贅沢な出張!

今回の出張中で一番気に入った水草の塩炒め、シャキシャキの歯応えが最高

 翌日は午前中に駅へ向かい、お昼の新幹線で上海に戻った。ここでまたJAL組・ANA組に別れ、JAL組は浦東空港までのバスに乗り、空港内のホテルにチェックインした。

 初海外の開発マンは胃もたれしたそうで、夕食は当方一人。空港内のフードコートで四川料理店の定食を頂いた。キャベツと豚肉のスープはあっさりだが、別皿の唐辛子で辛味を足すことができる。(多分血を練り込んだ)コンニャクの炒め煮もビールやご飯によく合う。満足の夕食を終え、部屋で仕事をしてから休んだ。

スープに別添の唐辛子を入れて、好みの辛さに調整できます

 最終日は羽田へ帰るだけ。ビジネスクラスのチョッと上質なランチを頂きながら「フラガール」を観てる間に到着した。

上海便ではなく、欧米便で乗りたいよ

 中国は確かにずいぶん成長したと思うが、新幹線の普通車の車内や上海から少し離れた町では、やはり社会の未成熟さを感じる。少子高齢化が進む中で一党支配の社会が本当に続くのか、考えずにはいられない旅になった。

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